定家明月記私抄〈続篇〉
本,堀田 善衛
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によって 堀田 善衛
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ペーパーバック : 323ページ pages
作者 : 堀田 善衛
コレクション : 本
ISBN-10 : 4103195118
フォーマット : 単行本
発行日 : 1988/03
本のタイトル : 定家明月記私抄〈続篇〉
平均的な顧客フィードバック : 4.2 5つ星のうち(3人の読者)
ファイル名 : 定家明月記私抄-続篇.pdf (サーバー速度25.28 Mbps)
ファイルサイズ : 21.09 MB
内容(「BOOK」データベースより) 源平角逐の時代に青春を過ごした定家は、後半生でもまた、未曽有の乱世に身をおく。和歌を通じて交流をもつた源実朝の暗殺、歌壇のパトロンであり同時に最大のライヴァルでもあった後鳥羽院の、承久の乱による隠岐配流。宮廷文化の最後に大輪の花を開き、その終焉をも見とどけた定家とその時代を、厖大な日記「明月記」にたどる。
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作者 : 堀田 善衛
コレクション : 本
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内容(「BOOK」データベースより) 源平角逐の時代に青春を過ごした定家は、後半生でもまた、未曽有の乱世に身をおく。和歌を通じて交流をもつた源実朝の暗殺、歌壇のパトロンであり同時に最大のライヴァルでもあった後鳥羽院の、承久の乱による隠岐配流。宮廷文化の最後に大輪の花を開き、その終焉をも見とどけた定家とその時代を、厖大な日記「明月記」にたどる。
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定家卿の「明月記」抄録訳と堀田氏の解説である。定家「卿」と雖も公卿に列せられるまでには相当の辛苦を得たようでその間の事どもは畢竟「明月記」を繰るに如くはないのは実情である。源平合戦と宮廷洛外に生活を送っていた定家年少期の立場として、自らの出世や紅期征戎など所詮人ごとで済まされていたことは十分頷けるところである。家計の役割はすべて父俊成に任されていたからである。堀田氏によれば「明月記」中、宮人たちの日々絢爛たる服装の色彩感は、男女を問わず今日に比べてその豊かさにあるとしている。色彩感性が宮廷歌業の立場にある宮人の言語感覚に美的影響を及ぼさないはずはない。「詩作と遊戯」の日常、ホイジンガのホモ・ルーデンス(遊戯人間)を引き、典礼機能から祭祀にいたる競技として真面目を取り込んで「文化」に化けてしまう過程を見抜きながら、後鳥羽院をして「遊戯人間」の典型とするところに、堀田氏の卓見がある。こうした寄宿集団である公卿全般をして、武家などとちがい「実力者がいなくても存在するという、存続すること自体が自己目的化しつづけるという摩訶不思議な存在」すなわちフィクシオン的存在としている。同時期京都にあった養和の大飢饉で、京中に餓死者が四万二千三百余あったという事象と相まって、定家ならずとも「吾が事に非ず」だった公家文化は、繁栄のもとに汚辱ありの末法思想に貫かれていたことすら、当のかれらは意識していまい・・・・。空中楼閣の庭園で、定家十九歳から四十八歳まで綴られた日常瑣末な明月記を通じて、稀少歌人の楽屋裏を覗いてみるのもいいだろう。
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